8月号

平和を願う夏

  暑中お見舞い申し上げます。梅雨が明け、台風が続けて日本列島を襲い、気象の異常がまた起こるのかと、不安に感じた日々でしたが、皆さまにはいかがでしたでしょうか。

 最近では、猛暑が続く気配で、テレビや新聞では、熱中症予防を盛んに呼び掛けています。屋内におられる時も、十分にご注意ください。

 暑い夏が来ると、「平和」に取り組む場面が増えてまいります。終戦の時を迎えてこの時期ならではですが、実際に戦争を体験された方々が、身の回りに少なくなり、貴重な体験談をお聞きすることが難しくなってきました。

私の父は、実際に戦場に行っています。幼い頃、古い写真を見ながら、話してくれたことを思い出します。つらい経験であったのか、重い口どりであったと記憶しています。父は病のために日本へ戻れたようですが、多くの方々が、尊い命を戦場で失われたことが大変恐ろしいことだと、子ども心に感じていたと思います。

中学高校生の頃でも、指導してくださる先生方の中にも、実際に戦争体験をされている方々が多く、いろいろな体験談を聞かせていただき、多感な心を動かせていたと思います。「絶対に戦争はするものでない。」という強いメッセージをどの先生方からもしっかり受け取ったと思います。

この8月に国会では、安保法制が議論されています。今こそ真の平和を求めることとはどういうことか、真剣に考えてみたいものだと思います。

せつに子ども達には、平和な社会を受け継いでもらいたいと願います。


9月号

夏の終わり

 夏休みが終わり、学校が始まると、一気に夏も終わりにしようとするのか、雨ばかりが降り続き、秋雨かと思ってしまいます。そんなに季節の移り変わりがあっけなく進んでいくのが少し残念な気がします。

 蝉の声がいつしか終わると、秋の虫達が鳴き始めました。園庭でも夏野菜がもうそろそろ終わりですよと、くたびれた姿をさらしています。水遊びを中心とした夏の遊びも、最後の週を迎えています。

いよいよ秋です。この夏にも、ご家族で楽しい思い出が出来ましたでしょうか?子ども達は口々に楽しかった夏の思い出を報告してくれます。よかった、よかったねとお話を聞かせてもらっています。

この時期の経験が本当に子ども達の心を育て、優しい思いやりのある子に育ってくれると感じています。何かの折に思い出す記憶が、嬉しくて懐かしいものが多いほど、自分の心を和ませ、憩わせてくれるものはありません。辛いこといやなことで傷ついた心が癒されていきます。思い出に遊べるゆとりが人には必要なのです。数多くの思い出こそが優しい人を作り上げていくのかもしれません。

戦後70年の今年、各地で様々な催しがなされ、テレビや新聞でも、様々な特集や企画が行われました。この夏広島に行く機会を与えられました。4度目の訪問でしたが、これまで以上の原爆のむごさを感じました。自分自身も年を重ね、様々な経験を経てきた中で、感じることが違ってきたのかもしれません。

今後、直接の戦争体験者、被爆者が高齢を迎え、思うようなお話をお聞きする機会がなくなってきそうです。その時、私達がしっかりと平和の大切さ、戦争の無意味さ悲惨さを引き続いて子ども達に語っていけるようにしなければと感じています。